新約

マルコ 6:30-44

『恵みだけが満たす』 「五千人の給食」と呼ばれるできごとに、人を生かし用いる主の恵みがあふれています。 1.祈りの力に帰る 宣教に遣わされた弟子たちはイエス様のもとに戻ってきて、喜びの報告をします。イエス様は弟子たちを休ませ、祈るために寂しい所…

マルコ 6:14-29

『御言の迫り』 イエス様の評判を聞いて、ガリラヤの領主であったヘロデ(・アンテパス)にバプテスマのヨハネの言葉がよみがえりました。 1.悔い改めさせるため ヘロデは異母兄弟ピリポの妻であったヘロデヤとの結婚についてとがめるヨハネを捕えて獄につ…

マルコ 6:6-13

『人生の杖』 イエス様は、先にお選びになり、これまで「そばに置いて」御言葉を聞き、みわざを間近に見てきた十二弟子を宣教に遣わされました。 1.悔い改めさせるため 弟子たちはイエス様にならい、「時は満ちた、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜ…

マルコ 6:1-6

『救いはどこから』 イエス様はナザレに行かれましたが、郷里の人たちはイエス様につまずきました。その不信仰は驚き怪しまれるほどかたくななものでした。 1.ただの人に見えたイエス様 イエス様はナザレに、神の国の福音を伝えるために行かれました。そし…

マルコ 5:21-34

『キリストが主』 イエス様の与えられた二つのいやしが一連のこととして記されている中に、本当の救いとはどんなに豊かなものかが示されていきます。 1.向こう側の人 イエス様のもとに、いやしを求めて近づいてきたのは、対照的な二人でした。一人は会堂司…

マルコ 5:1-20

『御言の力』 ここに出てくる、悪霊に取りつかれた人の姿は、あまりにも私たちの日常とはかけ離れているように見えます。しかし、キリストの言葉によって解放され、さらには新しく生かされていく救いを見るときに、私たちも御言によって救われている幸いを知…

マルコ 4:35-41

『天と地の主』 主イエスの復活は最大の驚きですが、弟子たちはそれまでも主のみわざに何度も驚いています。 1.驚きの波紋 イエス様の働きが始まると、人々はその権威ある教えに(1:22)、悪霊を従える力に(28)、病をいやす力に(2:12)驚きました。そ…

マルコ 4:21-34

『神の国とは』 イエス様は御言によって建てられていく神の国を、これもたとえをもって教えられます。 1.人は知らない御言の力 人は種を蒔き、水をやり世話をしますが、種が芽を出して成長することについては、なぜそうなるのか知りません。科学は、どのよ…

マルコ 4:1-20

『結実を信じて』 イエス様は、神の恵みの世界を身近なたとえ話を用いて教えられました。 1.種を蒔き続けるイエス様 種まきのまいた種が、道ばたや石地、いばらの中に落ちていくというのは、私たちには想像がつきません。土地を選んで耕し、石や雑草を除い…

マルコ 3:31-35

『神の家族に』 イエスを家に連れ戻そうと、母と兄弟たちが来ました。その知らせを聞いたイエス様は群衆に、主イエスを中心とする神の家族の幸いを教えられます。 1.家族だから イエス様の家族が連れ戻しに来たのは、21節にあったようにイエス様の気が変に…

マルコ 3:19-30

『すべて赦される』 イエス様の働きを見て、群衆は神のみわざとほめますが、批判する者たちは霊的な力を認めながらも、悪霊によるものだと悪口を言います。 1.サタンと悪霊 聖書は、神様に敵対するサタンや悪霊が存在することと、人を神様の祝福から引き離…

マルコ 3:13-19

『宣教への派遣』 イエス様がお選びになった12人は「使徒」と呼ばれ、主の復活後、ペンテコステの日からはユダを除く11人が中心となって教会が生れてゆきます。 1.みそばから遣わすため イエス様が12人をお選びになったのは、「自分のそばに置くため」、そして…

マルコ 3:7-12

『何を求めるか』 パリサイ人たちが「なんとかしてイエスを殺そうと相談しはじめた」(6)中、イエス様は、弟子たちを連れてガリラヤ湖畔へと退かれます。しかし、おびただしい群衆がついて来ました。ガリラヤの住民だけでなく、イエス様の評判を聞いて周辺…

マルコ 3:1-6

『真ん中にある救い』 主イエスは安息日に、片手のなえた人をいやされました。救いの目的があらわれたときですが、敵対者たちの怒りは増しました。 1.真ん中とは 当時、イスラエルの町や村には会堂が設けられていました。人々は安息日に集まり、賛美と祈り…

マルコ 2:23-28

『安息の主』 ある安息日に、主イエスの弟子たちが麦の穂をつんで口にするのを見たパリサイ人は、律法に違反することだととがめました。 1.安息を定めるおきて 弟子たちは空腹をまぎらわすために、ほんの少しの穂をつんだだけです。しかしパリサイ人は「安…

マルコ 2:18-22

『新しい皮袋に』 「神の国が近づいた」今は、花婿が一緒にいる喜びの時であり、恵みがあふれる歩みに進むよう主は導かれます。 1.修行の時ではない 「断食」のように、努力して我欲に勝とうとしたり、修養しようとする考えがあります。ユダヤ人にとって断食…

マルコ 2:13-17

『キリストの招き』 イエス様は救いを必要とする人を知り、招いておられます。 1.神の言葉との出会い 「イエス様に従う」とは、仕事も家族も置いて従うことです。なぜレビが決心したのかくわしくはわかりません。むしろ理由を書かないことによって、だれでも…

マルコ 2:1-12

『罪をゆるす主』 主イエスによるいやしの記事が続いていますが、この箇所は救いの目的がはっきりしています。 1.御言葉が現実となる イエス様が宣言された「時は満ちた、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」(1:14)の言葉がここに実現しています。…

マルコ 1:29-45

『福音の結実』 イエス様が最初に救いの手を伸べられたのは、ペテロのしゅうとめでした。しゅうとめの熱病がいやされ、イエス様と弟子たちをもてなすのは、その後のイエス様のお働きや、教会の姿を集約しています。 1.安息を与えるため この出来事は安息日…

マルコ 1:14-28

『キリストが福音』 主イエスが宣教を始められると、その評判が地方一帯に広まり、人々が四方から集まってきました。 1.わたしについてきなさい 主イエスは宣教を始めるに先立って、ガリラヤ湖の漁師4人に「わたしについてきなさい」と声をかけられました…

マルコ 1:9-13

『天からの声』 主イエスは働きを始める前に、ヨハネからバプテスマを受けられました。その時に天からくだった聖霊と声は、イエスが「神の子」であることを証しします。またキリストを信じバプテスマを受ける者が、神の子とされ、主イエスに結ばれて生きる歩…

マルコ 1:1-8

『 過去は問わない 』 マルコによる福音書は初代教会の宣教が進む中、最初にまとめられた福音書です。 1.新しい歩みのために マルコによる福音書は速報的であり、初代教会がローマ帝国内で宣教を進める際に、ローマ的な考え方をする人たちを対象にしたと言…